音名とは、その名の通り、それぞれの音の高さにつけられた名称のことです。
幹音名
シャープやフラットなどがつけられていない音を幹音と呼びます。
普段私たちがよく耳にする、ドレミファソラシドの名前ですね。
実はこの音名、イタリア語だというのはご存じでしょうか?
日本語では違う呼び方をしますし、ドイツ語や英語でも発音が違います。
クラシックではほぼドイツ語や日本語を使い、ポップスやジャズなどになると英語が多いです。
それぞれの音名を表で見てみましょう。
この表を見ると、不思議なことに気づくと思います。
昔の日本語のひらがなは、いろはにほへと…と、「い」から始まりますよね。
そして、アルファベットも最初は「A」です。
なぜか音名はイタリア語以外、みんなラの音から始まっているのです。
これは、音楽の起源や歴史が深く関係してくるのでながーーーーーい話になってしまうのですが。
簡単に言ってしまうと、もともとは基準の音ってドではなく、ラだったんです。
今でもオーケストラのチューニングはラから合わせますし、国際的に定められている音の高さもラの音(440Hz)なんですよ。
さて、もうひとつ先ほどの表からお伝えしたいのが。
ドイツ語と英語の表記がほとんど同じように見えますが、シの音だけ違います。
英語ではアルファベットの順番通り、「B」になりますが。
ドイツ語では「H」になります。
ドイツ語のBは、シャープやフラットのついた音「派生音」で出てきますのでまた次回に説明しますね。