[楽典]10:幹音名

音名とは、その名の通り、それぞれの音の高さにつけられた名称のことです。

幹音名

シャープやフラットなどがつけられていない音を幹音と呼びます。

普段私たちがよく耳にする、ドレミファソラシドの名前ですね。

実はこの音名、イタリア語だというのはご存じでしょうか?

日本語では違う呼び方をしますし、ドイツ語や英語でも発音が違います。

クラシックではほぼドイツ語や日本語を使い、ポップスやジャズなどになると英語が多いです。

それぞれの音名を表で見てみましょう。

この表を見ると、不思議なことに気づくと思います。

昔の日本語のひらがなは、いろはにほへと…と、「」から始まりますよね。

そして、アルファベットも最初は「」です。

なぜか音名はイタリア語以外、みんなラの音から始まっているのです。

これは、音楽の起源や歴史が深く関係してくるのでながーーーーーい話になってしまうのですが。

簡単に言ってしまうと、もともとは基準の音ってドではなく、ラだったんです。

今でもオーケストラのチューニングはラから合わせますし、国際的に定められている音の高さもラの音(440Hz)なんですよ。

さて、もうひとつ先ほどの表からお伝えしたいのが。

ドイツ語と英語の表記がほとんど同じように見えますが、シの音だけ違います。

英語ではアルファベットの順番通り、「B」になりますが。

ドイツ語では「H」になります。

ドイツ語のBは、シャープやフラットのついた音「派生音」で出てきますのでまた次回に説明しますね。

 

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