[楽典]29:小節線、複縦線

前回の記事で、拍子をわかりやすくするために、小節という単位を用いることを書きました。

その小節を表すために書くのが、小節線または縦線です。

今回は、小節線のように楽譜に記す縦線の様々な種類を見ていこうと思います。

複縦線

2本の縦線を複縦線(ふくじゅうせん)といいます。

この複縦線には2種類の使い方がありますので、1つずつ見ていきましょう。

1.曲の段落、拍子の変わり目、調号を変更するとき

段落とは、たとえばメドレー曲で次の曲にいくときや、イントロが終わってメインのメロディーに移るときのように、曲調が変わるところです。

このように調号が変わるときにも使いますし、拍子記号が変わるとき(4分の4拍子から、4分の3拍子になる、など)にも使います。

2.曲の終わりや繰り返しの記号を使うとき

曲の終わりを示す複縦線は、右側の線が少し太くなっています。

くり返し(リピート)を表す場合には、複縦線の左側に点が2つ付きます。

さて、ここで様々な複縦線の使用例を見てみましょう。

反復記号だけは、必ずしも小節の終わりにくるとは限らないのですが、それ以外の場合には複縦線は小節線を兼ねます。

複縦線が引かれているときは、何かしら変化があるときなので、しっかり楽譜を読み込んでみましょう。

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