[楽典]1:音の種類

[音の種類]

音は、空気を振動させて私たちに届きます。

この振動の状態から、楽典では音を3種類に分けます。

1)純音

これは、振り子のように最も基本的な単純な振動だけによるものです。単振動といいます。

図で見ると、とてもシンプルなことが分かっていただけると思います。

 

 

この純音は倍音(その音に共鳴して鳴る異なる高さの音)を含みません。なので普通の楽器からはほとんど出ない音です。

例:ラジオの時報の音。音叉の音も近いが実際にはわずかに倍音が含まれています。

実際に聴いてみると、こんな音です。

 

2)楽音(がくおん)

規則性のある振動の持続によるもののうち、純音を除いたものです。普通は、いくつもの倍音を含んでいます。

楽音には限りなく種類があるので、これは一例です。

規則性はあるけれど、たくさんの小さな倍音が入っていることが分かると思います。

倍音が入った時、人はその変化を音色の違いとして認識します。

例:旋律を演奏できる楽器(声を含む)を演奏して出る音の大部分

3)噪音(そうおん)

最後は、規則性を認めがたい振動によるもの、また非常に短時間でその性質をはっきりと知覚できないものです。

音の高さ低さである音高(おんこう)をあまり感じない音も含まれます。

例:物がぶつかったり、壊れる音、打楽器やピアノの弦を打った瞬間の音

西洋音楽では「ノイズ」とも言います。

よく絶対音感があると知ると、「この音はわかる?」と机を叩く人がいますが、あれは楽音ではなく噪音です。

そしてよく混合される「騒音」がありますが、こちらは「聴きたくない音」のことです。

間違えないようにしましょう。

 

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