[楽典]6:十二平均律

十二平均律とは…

オクターブ(周波数が2倍)を、数学的に12等分して半音を決めるもので、すべての半音・全音が同じ周波数比となります。

つまり、隣の音(半音)までの音の周波数の距離が同じになるんですね。

純正律と何が違うの?となりますが、1オクターブ以外のそれぞれの音の振動数の比が違います。

そして12等分することで何がいいのかというと、どの調性で演奏しても均質な響きが得られるのです。

純正律では、ある調の音階のために調律した楽器はほかの調の演奏では不協和音になってしまうという欠点がありましたが、それをカバーする方法として平均律が最も普及しました。

ただし、やはり振動数の比が単純ではないので、純正律ほど協和した音にはなりません。

面白い動画を見つけたのでここに載せておきます。

平均律と純正律を比べています。

これを聞くとやはり、純正律のほうが調和して聞こえますね。

ここからは少し余談になりますが、弦楽器は5度調弦という調律の方法をとります。

開放弦、つまりどこも押さえていない状態の弦を鳴らし、隣の弦はその5度上の音に調和するように合わせていくのです。

人間の耳で調和して聞こえる音に合わせるわけですから、当然「純正律」での調弦となります。

なので、平均律に合わせてあるチューナーとはやっぱり音が合わないそうですよ。

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