[倍音]
1)倍音とは
このブログでもちょこちょこと出てきていましたが、今日は倍音について解説したいと思います。
倍音とは、もとの音(基音)と同時に発生する、基音の整数倍の振動数の音のことです。
例えば、弦楽器や管楽器で100Hzの音を奏でると、200・300・400・500…………Hzの音も一緒に発生するのです。
この場合、100Hzの音が基音で、200・300…のそのほかの音が倍音になります。
いやいや、音はひとつしか聞こえないよ?と思うかもしれませんが、ピアノの音をペダルを踏まずに強く弾いてみましょう。
音が小さくなっても聞いていると、いくつか聞き取れます。
普段はあるのに基音よりずっと小さいので聞こえない、不思議な音ですね。
この倍音は、その倍数に従って第2倍音、第8倍音などと名前があります。
私は1オクターブ上の音、その属音、さらに上の属7…などと第8倍音までは覚えています。
聞こえない音を覚えて意味があるの?と思うかもしれませんが。
ギターやバイオリン、チェロなどの奏法に、倍音を鳴らすハーモニクス奏法というものがあるので、覚えておくとそういった構造も理解できていいと思います。