[楽典]3:倍音

[倍音]

1)倍音とは

このブログでもちょこちょこと出てきていましたが、今日は倍音について解説したいと思います。

倍音とは、もとの音(基音)と同時に発生する、基音の整数倍の振動数の音のことです。

例えば、弦楽器や管楽器で100Hzの音を奏でると、200・300・400・500…………Hzの音も一緒に発生するのです。

この場合、100Hzの音が基音で、200・300…のそのほかの音が倍音になります。

いやいや、音はひとつしか聞こえないよ?と思うかもしれませんが、ピアノの音をペダルを踏まずに強く弾いてみましょう。

音が小さくなっても聞いていると、いくつか聞き取れます。

普段はあるのに基音よりずっと小さいので聞こえない、不思議な音ですね。

この倍音は、その倍数に従って第2倍音、第8倍音などと名前があります。

私は1オクターブ上の音、その属音、さらに上の属7…などと第8倍音までは覚えています。

聞こえない音を覚えて意味があるの?と思うかもしれませんが。

ギターやバイオリン、チェロなどの奏法に、倍音を鳴らすハーモニクス奏法というものがあるので、覚えておくとそういった構造も理解できていいと思います。

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