派生音名
幹音に変化記号(♯、♭)をつけたものを派生音と呼びます。
今日は派生音の音名をみていきましょう。
1)♯(シャープ)によって半音上げられた音
日本での音楽ではイタリア語の派生音名は使わないので省力します。
・日本語は幹音名の前に、嬰(えい)という字がつきます。
・ドイツ語は幹音名の後ろに、isをつけます。
・英語では幹音名の後ろに、sharp(シャープ)をつけます。記号で書くと#ですね。
2)♭(フラット)によって半音下げられた音
・日本語は幹音名の前に、変(へん)という字がつきます。
・ドイツ語は幹音名の後ろに、esをつけます。
ただし、ドイツ語の場合は注意点が2つあります。
1:EとAの半音下がった音は「Ees」「Aes」では無く「Es」「As」になります。
eがひとつ消えた状態ですね。
2:Hの半音下がった音は、「B」になります。
・英語は幹音名の後ろにflat(フラット)がつきます。
3)ダブルシャープ、ダブルフラットの場合
ダブルシャープ、つまりシャープを2つ付けた音です。
半音上げた音を、さらに半音上げて演奏します。
日本語は重嬰をつけ、ドイツ語ではisを2つにしたisisをつけます。
例えばドのダブルシャープだと、それぞれ重嬰ハ、Cisis(チシス)と呼びます。
英語はそのままC double sharp(シー ダブルシャープ)です。
フラット2つだとどうなるかというと。
同じように日本語は重変、ドイツ語はesを2つにしてesesをつけます。
なので、ドのダブルフラットではそれぞれ、重変ハ、Ceses(チェセス)となります。
英語はやっぱりそのままで、C double flat(シー ダブルフラット)となります。
ドイツ語のEとAの時だけ、やはりeをひとつ抜いてEses、Asesとなるので気を付けましょう。
また、HのフラットはBでしたが、ダブルフラットの時はHeses(ヘセス)またはBes(ベス)になります。
ドイツ語だけ、少しややこしいですね。
次回は今回出てきた♯や♭を、もう少し詳しく解説しますよ♪