音の高さを上げたり下げたり、元の高さに戻す記号のことを、変化記号といいます。
変化記号の中にも「臨時記号」と「調号」の2種類があるので、今日は臨時記号のことをお話ししていきますね。
1)種類
臨時記号には5つの記号があります。
半音というのは…ピアノの鍵盤でいうと白黒の鍵盤を横に並べたときの、隣の鍵盤の音です。
うーん、言葉でいうとややこしいですね。
図で見てみましょう。
黒い鍵盤には間のあいている場所があるので、
白い鍵盤の隣は、白だったり黒だったりするわけですが。
隣であれば白同士でも半音です。
半音が理解できたところでもう一度、臨時記号の表を見てみましょう。
シャープでは半音上げる、つまり半音高くなります。
フラットはその反対で、半音下げる、つまり半音低くなります。
ダブルシャープは、シャープ2つ分なので、半音2つ分上がります。
ダブルフラットは同じように、フラット2つ分なので、半音2つ分下がります。
そしてナチュラルはこのシャープやフラット、ダブルシャープやダブルフラットの効果を一気に消します。
これらの記号はすべて、音符のすぐ左につけます。
右じゃなくて、左です。よく間違える子がいるので要注意ですよー!
2)効果の範囲
臨時記号の効果が続く範囲は、その小節の終わりまでになります。
小節が変わると、臨時記号の効果はなくなります。
また、同じ名前の音でも、高さが変われば効果はありません。
低いドに臨時記号のシャープがついていても、高いドには効果はないのです。