ピアノの鍵盤の数

こんにちは☺

小手指の「かのんピアノ教室」

講師でピアニストの大竹久美です♪

鍵盤の数を知っていますか

突然ですが、皆さんはピアノの鍵盤の数をご存じでしょうか?

楽器の王様といわれるピアノ。

オーケストラのどの楽器よりも高く、どの楽器よりも低い音を出すことができます✨

さあ、何鍵あるでしょうか。

レッスンで質問するとみんな一生懸命に数えてくれます😁

白いところだけじゃないよー、黒いところもだよー!というと「ええ!多いよー!」と言われます(笑)

ピアノの鍵盤。

実は…なんと88鍵もあるんです。

手の指が合わせて10本しかないことを考えると…多いですねー😲

8人いても全部の鍵盤をおさえられません。

ただそうなると…どうして88鍵になったのかが気になる所です。

実はちゃんと理由があるんです。

 

鍵盤の数の理由

そもそもピアノはいつできたかというと、1709年にイタリア人のバルトロメオ・クリストフォリが発明したと言われています。

そのころの鍵盤の数は今と違って4オクターブ分、つまり54鍵しかありませんでした。

そのあと、たくさんの演奏家がより幅広い表現を求めて鍵盤の数は増えていき

1890年ごろに今の88鍵に落ち着きました。

88鍵は7オクターブあるので、3オクターブ分も増えたんですね。

では逆にどうして今も88鍵なのでしょう。

表現の追求には終わりがないのですから、鍵盤の数もさらに増加していってもおかしくない気がしますよね。

これにもちゃんと理由がありますよ♪

 

鍵盤が増えない理由

ピアノを演奏するのも、聴いて楽しむのも人間です。

人間の耳が聞き取ることができるのは約20ヘルツから約20000ヘルツです。

でも音程として聞き取れる上限はせいぜい4000ヘルツくらいまで。

ピアノで出せる音は27ヘルツから4186ヘルツまで。

これ以上増やしたところで、低い音はゴロゴロ…という響きに、高い音はキーンという耳鳴りのようないやな音になってしまうんですね。

なので無理なく気持ちよく聴ける音の範囲として、今の88鍵に落ち着いたそうです。

 

ちなみに私は音大生の時、とある大学の研究室に協力を求められて、どこまで音を聞き取れるかというテストを受けたことがあります。

結果を見せてもらったわけではないのですが、研究員の方々が驚いていらっしゃったのでだいぶ高い音まで聞けたようでした。

音の聞ける範囲については個人差があるようですね。

鍵盤の数についてのお話、いかがでしたでしょうか。

一番端の音を使う曲というのはほとんどありません。

ラヴェル作曲のスカルボという曲は一番低い音を使うそうですが、ほかは聞いたことがありません。

そういえば私が子供のころ、母が連弾用に編曲してくれたセーラームーンのOP曲は、最初の鐘の音が最低音でした(笑)

私は高音部を担当していたので、ゴーン、ゴーンという音を弾く兄を真似して弾いてみていたのを覚えています☺

レッスンでも生徒さんたちは触りたいみたいですね。

低いねー!ボー!!といって私が音の真似をすると大笑いしてくれます(笑)

 

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