今日はテクニック面で上達するための近道についてお話します。
よく、上手になりたい!という気持ちが強すぎて何度も何度も弾き直して、何度も何度も同じところを間違える練習をしている生徒さんをみかけます。
特にレベルが上がってきて、速いパッセージや複雑な動きを求められると陥りやすい悪循環です💦
最初から全てを通せるようになりたいから、間違えたら最初から弾き直す。
速いテンポでできるようになりたいから、いつも速いテンポで練習する。
時間がもったいないから、間違えた瞬間に何度も何度も弾き直す。
これらは全て、遠回りの練習方法です。
気持ちはとってもわかります。
だって頭の中では出来上がりのイメージがあるのだから。
全部通してスムーズに、速く弾けている演奏があるのだから。
だけど、これではせっかく一生懸命に頑張っているのに弾けるまでにものすごい労力がかかってしまうんです😓
本当にもったいない😢
うまくなる近道は以下の通りです。
①間違えている部分だけ抜き出して練習する。
②ゆっくりのテンポから練習して、できるようになってからテンポをあげる。
③できない箇所は、なぜ出来ないのか、どういう対策をすればいいか、を考えてから弾き直す。
この3つです。
ひとつずつ説明していきますね。
①間違えている部分だけ抜き出して練習する。
これは「弾きにくいところやよく間違えるところは短く抜き出して練習する」ということです。
よくレッスンでおこなうのは、2小節だけ抜き出して弾くこと。
2音だけの時だってあります。
人間の短期記憶って、短ければ短いほど気をつけられるんです。
情報を少なくすればするほど、練習したいところにしっかり集中できます。
そして抜き出し練習が良いもうひとつの理由が、頭の中のイメージを変えられる事です。
たった2小節でも、できないイメージからできるイメージに変えられればミスする確率はぐっと減ります。
2小節ができたら4小節、それができたら8小節、2段、1ページ…というように範囲を広げていくと、曲の流れに乗っても弾けるようになっていきます。
千里の道も一歩から、です!
②ゆっくりのテンポから練習して、できるようになってからテンポをあげる。
これは本当に多いのですが、間違えて戻る度にどんどんテンポアップしていくパターン。
テンポが速くなるほど難易度は上がるのですから。
自分でハードルをどんどんあげてるのと同じです😅
うまくいかなくて歯がゆい気持ちはわかりますが、深呼吸して、落ち着いて弾きだしましょう😌
レッスンでもくみ先生はしょっちゅう
「はやくなんないよー」
「ほいっ!ほいっ! お・ち・つ・い・て!!」
とさけんでいます😁笑
③できない箇所は、なぜ出来ないのか、どういう対策をすればいいか、を考えてから弾き直す。
なんで間違えるのかわからないのに、何度も弾いていたら時間はどんどん過ぎていきます。
「次こそはあの音を正しくだす!!」という気合いだけで弾けるレベルは導入期までです。
テクニックがうまくいかない理由は様々です。
手の重心の位置が悪いから
次の音の準備が遅いから
違う音で覚えちゃったから
指の広げ方や狭め方が足りないから
指づかいに無理があるから
鍵盤から手を離しすぎているから
今思いつくだけでもこれだけあります。
勢いでなんとなく上手くいった!というよりも、しっかり理由を考えましょう。
それが経験値になり、力になり、テクニックを向上させます。
理由がわからない時は先生に聞きましょう。
そのために先生はいるんですから👍
どんどん頼ってほしいなと思います😊