[楽典]14:調号の覚え方

前回、「変化記号(調号)」で説明した調号。

シャープやフラットの数は、その楽譜の調性を表します。

でも、シャープがいくつだと〇長調…なんていうのを15種類も覚えるのは大変ですよね。

そこで、ここでは覚え方を書いていこうと思います。

まず、調号のない調です。

こちらはハ長調

ハというのは、音名の記事でご説明したとおり、ドのことです。

ドから始まる調です。

さて、調号にシャープをひとつ加えるとどうなるかというと。

ソから始まる、ト長調になります。

ド・レ・ミ・ファ・ソと5つ音が上がりましたね。

さらにシャープの数を増やすと。

レから始まるニ長調です。

下がっているように感じるかもしれませんが、ソ・ラ・シ・ド・レと5つ上の音になります。

では、シャープの調号が3つの調性の始まりの音は何でしょう?

もうわかりますね。

正解は、ラです。

レ・ミ・ファ・ソ・ラと、5つ上がった音です。

なので、この調はイ長調ということになります。

このルールさえ覚えれば、調号は怖くありません。

調号の覚え方①

調性が完全5度上(5つ上の音)にいくに従って、調号のシャープが1つ増えていく。

さて、ではフラットの時はどうなるのでしょうか。

フラットの場合もシャープと同じように簡単なルールがあり、それを覚えておけば大丈夫です。

それはこちら。

調号の覚え方②

調性が完全5度下(5つ下)の音にいくにしたがって、調号のフラットが1つ増えていく。

それでは、この法則を踏まえて、すべての調号と調性を見てみましょう。

シャープ系は、ド→ソ→レ→ラ→ミ…と5度ずつ上がっていっていますね。

フラット系は、ド→ファ→シ♭→ミ♭→ラ♭…と5度ずつ下がっています。

調号ですでにフラットやシャープのついている音は、始まりの音もフラットやシャープがつきます。

そして、ここで覚え方をもうひとつ。

調号の覚え方③

調号に書くシャープやフラットも、5度ずつ上がったり下がったりしている。

どういうことかというと。

シャープは最初はファだけについていますね。

それが、ド、ソ、レ…と増えていくのですが、これも調の始まりの音と同じように、5つずつ音が上がっていっているのです。

フラットは、逆にシ、ミ、ラ、レ…と5度ずつ下がっていきます。

私が音高生のころは、呪文のように覚えていましたが、この法則に気づいた時は「おー!」と思いました。

ぜひ覚える時に役立ててみてください。

 

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