月光ソナタ

 

今、ベートーヴェンのピアノソナタOp.27-2「月光」の第一楽章を練習している生徒がいます。

 

難易度としては、第一楽章だけならそこまで難しくありません。

 

ただ譜読みは少し大変ですね。

 

今レッスンをしている生徒さんも譜読みのだいぶ早い子なのですが、嬰ハ単調でダブルシャープも出てくるということで、少し苦戦中

 

それでも毎週４０分みっちりと集中して頑張っています

 

 

さて、この曲は、ベートーヴェンが身分の違う恋に失恋して書いたと言われるだけあって、すごーく暗く重い空気から始まります。

 

重くて暗くて、そしてたまらなく美しいこの世界を存分に楽しんでほしい曲ですね。

 

 

初めは３連符が４小節の間、静かに流れ、少しすると主となるメロディがその上に乗ってきます。

 

メロディ、分散和音の３連符、ベースのそれぞれの音色や音量をしっかりコントロールしましょう。

 

分散和音は少しずつ音が変化していくので、ペダリングには細心の注意を払わなければなりません。

 

具体的にはペダルがブツッ！と途切れないよう、踏みかえる直前に徐々にハーフペダルにして、次の音を弾いた瞬間に踏みかえてしっかり踏み込むようにします。

 

また、踏みかえを主題のメロディだけに合わせていると、気づかぬうちに不協和音が響いているので気を付けましょう。

 

全体的にも言えることですが、２８小節目のように右手で分散和音を弾きながら主メロにスラーがかかっている時に、ペダル任せにする人を多く見ますが、ここはしっかりと手でつなげられるといいですね(^^)

 

練習方法としては、まずはペダル無しでメロディがつながって聴こえるように練習するのが効果的です。

 

客観的に自分の演奏を聴くために、録音すると尚いいですよ♪