こんにちは♪
所沢市小手指の「かのんピアノ教室」講師でピアニストの大竹久美です😊
音と空間が出会うとき
私は建築が好きです。
古い洋館も新しいガラス張りのビルも、それぞれの美しさがあって見ていると時間を忘れてしまいます。
そこには何も考えずに作られたものはひとつもなくて。
必ずそこに込められた意図や美意識が存在します。
それを感じて色々と妄想するのが好きなんです♪
先日、予定の空き時間に丸の内から日比谷あたりをお散歩してきました。
そのときに撮ったのが、こちらの写真。

高い窓から青空と緑が見える景色は、一枚の絵画のように美しかったです。
もう一枚は地下通路。

どこか懐かしい雰囲気の中に洗練された美しさ。
通り過ぎそうになって「!!…今の景色、素敵。」と戻って撮りました笑
そんな感じで歩いているうちに、感じたんです。
この街並み、クラシック音楽にとてもよく似合うなぁって。
今日はそんなお話です。
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音楽と建築、どちらも「つくりあげる」芸術
クラシック音楽と建築は、まるで遠いようでいて、実はとても深い関係があります。
どちらも「構造」を持った芸術で、細かい部分を組み合わせて全体をつくりあげるところがとても似ているんです。
たとえば、バッハの音楽はひとつひとつの音が複雑に重なり合いながら美しくまとまっていきます。
これは、大きな建物の中にたくさんの柱や窓が整然と並ぶ様子にどこか通じるものがあります。
構築的とでも言うんでしょうか。
ベートーヴェンのソナタもそう。
始まりがあって、途中でいろんな景色を見せて、また元に戻ってくるような流れ。
それは建物の入り口から中をめぐって、また外に出てくるような感覚と似ています。
そして、音楽を聴く場所──コンサートホールや教会などの建物自体も、実は音楽ととても大きな関わりがあります。
天井の高さ、壁の素材、形の違いで音の響きがまったく変わるのです。
音が気持ちよく響く空間は、それだけで音楽がもっと心に届く気がします。
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大聖堂での祈りと音楽
音と建物の関係がもっとも強く感じられるのは、バロック時代の大聖堂かもしれません。
17〜18世紀のヨーロッパでは、祈りの場として大きくて美しい教会がたくさん建てられました。
そしてその中で演奏されたのが、パイプオルガンや合唱による宗教音楽です。
たとえば、バッハの《ミサ曲ロ短調》や《マニフィカト》。
高い天井に向かって音がゆっくりと広がっていくとき、まるで天から音楽が降ってくるような感覚になります。
大理石の壁やドーム型の屋根に反射した音は、聴く人の心を優しく包み込んでくれます。
私は学生時代、音楽の勉強をするためウィーンに行き、その時にシュテファン大聖堂を訪れました。

そしてその残響の長さと豊かさにビックリしたんです。
こんな所でバッハのような音楽を聴いたら、そりゃあその美しさに天使を見たような気持ちになるよね、と思ったのを覚えています。
この時代の音楽は「建物の中でどう響くか」まで考えて作られていたんですね。
音と空間がひとつになって、祈りをより深く、美しく伝えるために。
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そして、そんな建築と音楽のつながりは、今の東京にも息づいていると思います。
丸の内のまっすぐな通りや、日比谷の豊かな緑、歴史あるビルや現代的な建築。
これらが織りなす風景には、クラシック音楽がとてもよく似合います。
なんというか「無駄がなく芸術的」なんですよね。
建築と音楽は、どちらも“人の感性”から生まれたもの。
だからこそ、私たちの心の深いところで響き合っているのだと思います。
クラシック音楽が好きな方も、建築が好きな方も。
たまにはゆっくり街を歩いてみるのも楽しいかもしれませんね😊

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