こんにちは😊
小手指の「かのんピアノ教室」
講師のくみ先生です♪
先日、レッスンの時に生徒さんのママからご質問いただきました。
「新しい曲を譜読みする前に音源を聴いちゃってもいいですか?」と。
この方法にはメリットとデメリットがあります。
メリットはこちら。
曲の全体像を早くつかめること
どんな雰囲気の曲か分からない状態で譜読みをすると、例えば音が違ったり、リズムや拍子が違ったりすることもあります。
せっかく練習するのに間違ったものを繰り返していては時間がもったいないですよね💦
音源を先に聴いていれば、そういった勘違いなどはだいぶ少なくて済みます。
また音のイメージもあると、なんとなくでも音の高低や繰り返しなどもわかるので譜読みが早く進みます。
では、デメリットはなんでしょうか。
デメリットは2つあります。
譜読みの練習効果が薄れることと、表現が聴いたものに引っ張られてしまうことです。
譜読みの練習効果が薄れる
私は譜読みは暗号解読みたいなものだと思っています。
そこまで大げさでなくても、外国語の文を読み解くような、数学の問題を解くような。
そんなものだと思っています。
だから、理解や知識は必要だけれど
結局は経験が大きいのです。
何度も何度も譜読みする事が、譜読みが速くできるようになるコツのひとつなのです。
それが先に音源を聴くことで、譜読み自体を簡単にしてしまっている。
外国語文でも数学の問題でも、先に答えを知ってから解読している感じです。
音源があるうちはいいけれど、無いものにあたった時に困ります。
クラシックは大抵の曲は音源がありますが
例えば学校の合唱の伴奏とか、好きなポップスの曲のアレンジ譜とか。
そういったものは音源が無いこともありますし、探すのもとっても大変だったりします💦
だからこの先長く音楽を楽しむには、音源が無くても譜読みをする練習は必要かなぁと思っています。
表現が引っ張られてしまう
同じ曲でも表現は色々あります。
「別れの曲」という題名でも、悲しみだけにどっぷり浸かっているのか、最後は前を向いて歩き出しているのか。
イメージが違うと曲の雰囲気もガラッと変わります。
絵で例えるとわかりやすいと思うのですが
同じリンゴを見て描いていても、真っ赤に塗る人もいれば緑や黒を混ぜて描く人、印象派のように境界線があいまいな絵にする人。
様々ですよね。
音源ばかり聴いていると、人の真似しかできなくなります。
「自分はどう表現したいんだろう」
これが分からなくなってしまうのは、音楽を楽しんでほしい身としてはとても悲しいことです。
上手な人の模倣はもちろん上達の助けになります。
でも、それはあくまでも「参考」にするだけ。
その音源を「目標」にしないでほしいなと思います。
結論
え、結局音源は聴いてもいいの?だめなの?
私の意見は
- 参考にするのはオッケー
- 音源なしで譜読みするテキストも作ろう
この2つです。
自分の教室の生徒ちゃんにも、メインテキストのほうは音源を聴いてもいいよと言っています。
私自身も生徒ちゃん達のために、メインテキストの音源をYouTubeに上げています。
そしてサブテキストのテクニック集などはレッスンで一緒に譜読みをしています。
そして表現についても自分の意見を持てるよう、「どう弾きたい?」「この弾き方とさっきの弾き方、どちらが好き?」と聞くようにしています😌
譜読みが難しくてモチベーションが下がってしまう子などは、音源を活用するのもいいと思います。
実際、音大でも「伴奏を依頼するなら音源もください」というピアノ科学生さんはたくさん居ました😅
せっかく簡単に音源を探せる世の中なので
要領よく、上手にお付き合いしていけたらいいなと思います♪
現在、かのんピアノ教室では若干名の生徒さんを募集しています。
3歳から70代の方まで、所沢市の様々な場所から皆さん楽しくレッスンに通ってくださっています。
例:並木、花園、美原、北所沢、有楽町、小手指町など
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